韓国に行ったことがある人は知ってると思いますが、韓国と日本には時差がありません。
ですが、韓国は日本より西に位置するのになぜ時差がないのでしょうか?
また、昔は韓国と日本にも時差があったというのは本当なのでしょうか?
この記事ではそんな韓国と日本の時差について特集します。
韓国との時差がないって本当?
韓国は日本との時差がない上に飛行時間も2時間程度で行けるため、日本人にとってはとても旅行しやすい国です。
ただ、実際に韓国に行ったことがある人はわかると思いますが、韓国は日の出も日没も日本より遅いです。
韓国の首都ソウルは東経126.59度に位置します。
日本は東経135度(兵庫県明石市)を標準時としているのでソウルとは約8度の差があります。
時差は経度が15度違うごとに1時間の差ができるので、実際のところ日本とソウルには約32分の時差があるのです。
実際このような差があるのに、なぜ日本と韓国は時差がないとされているのでしょうか?
韓国と日本に時差がない理由とは?
韓国と日本に時差がない理由、それは韓国が標準時子午線を日本と同じ東経135度にしているからです。
標準時子午線とはその国・その地域の標準時刻を決めるための線です。
この標準時子午線は自由に設定できるので、韓国も東経135度を標準時子午線とできます。
では、なぜ自国の領土がない東経135度を韓国は標準時子午線としているのでしょうか?
昔は韓国と30分時差があった!?
実は、昔にさかのぼると韓国と日本にも30分の時差がありました。
1908年に韓国が標準時を制定したときは東経127.5度(平昌)を標準時子午線としていたのです。
ですが、1912年に日本に統治されたことをきっかけに標準時子午線は東経135度に変更されました。
戦後の1954年には標準時子午線を東経127.5度に戻しましたが、1961年には再び東経135度に変更しています。
再び東経135度にしたのは日本と韓国の両方に駐留していた米軍が共同軍事演習などの関係で時刻を統一したかった、などの理由があります。
このような歴史があり現在、韓国と日本には時差がないのです。
また韓国と時差ができるかも!?
標準時が変更されるというのは過去の話ではありません。
現在も韓国では標準時子午線を東経127.5度に戻す法律を作ろうという動きがあります。
今のところはそのような意見が多数派ではないので、実際に標準時が変更される可能性は高くありません。
ただ、将来的にはまた韓国と30分時差ができるということもありえないことではないのです。
韓国との時差まとめ
韓国と日本にも昔は時差がありましたが、現在はありません。
ただ、ソウルを標準時とすると約30分のズレがあるので韓国の方が日没が遅かったりします。
韓国に行かれる際はこのことをぜひ心に留めておいてください。
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